今オミクロン株の拡大が各国で話題になっています。ところで、このオミクロン株の拡大は、真のポストコロナの時代、つまり「我々宿主である人間と共存する」という時代の到来を予感させます。

ウイルスというのは、自分が生きる為に必要な道具を完全には備えてはおらず、そのため生きた細胞の中に入り、その細胞から不足している機能を補って増殖(増え)続けます。そしてウイルスに侵入された細胞は破壊され、増えたウイルスは次から次へと新しい細胞に侵入し細胞を壊しながら増殖を繰り返し色々な対応策にも柔軟に存在し続け、あらゆる戦略を駆使する変幻自在の彼らは当然、変異も得意な生き物です。

したがって宿主が死んでしまうことは、実は彼らの本望ではないのです。つまり共存こそが彼らの戦略なのです。ところが同じコロナウィルスの種類であるSARSやMARSは、人間が死んでしまう程の強い毒性の為に自らも生き残れないという過ちを犯してしまいました。今回のオミクロンを見ると、スパイクタンパクに30箇所以上の変異がある事で、宿主の細胞へ侵入しやすくなりますが重症率は非常に少ないです。これは我々人間と共存しようとしているオミクロン株の戦略なのです。

地球全体にマスクをつけることはできません。したがって私たちが取り組むべきは「ウィルス撲滅」でなく、「ウィルスとの共存」と言う戦略にほかなりません。共存戦略には免疫力が必要不可欠です。にも関わらず、誰も免疫維持推進、政策取らずに、ただただワクチン推進のみ。

地球環境も同様。破壊を辞めず、自然との共存を否定し、コントロール出来ない科学技術で臨む事を選択しています。地球環境問題の根源は、人間文化の問題に在るのです。
温暖化、災害、天変地異、ウィルス、地球は劇的なインパクト経て今日迄存し地球環境が大きく変化するのは地球の歴史から観ても明らかですが、これが小さなインパクトだと負の遺産だけを引き継ぐ事となります。

人類が農業や産業革命を通じてもたらした地球規模の環境変化が、生物の個体またはシステムとしての秩序のバランスを保つ働き恒常性の崩壊を招いていると理解しないとならないのです。

気付きを忘れた現代人は、我々と地球に起きるだろう更なる大きなインパクトを覚悟しないとなりません。医療も,化学技術も、救いにならないのは連日のTV情報でも明らかです。私達の身体を健全にするのは免疫力です。その免疫力をを得る為に、農業や、食品を見直し、環境破壊に対して強力な方策が必要なのはmustなのです。
 
そして我々に必要なのは地球規模のリーダーなのです。地球に張り巡らされた国境線等は、ウィルスにも、地球環境にも何の意味も、もたらさないのですから。